おすすめの一冊

2016.09.20
お産椅子への旅 ものと身体の歴史人類学

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私が助産師になったばかりの頃に出合った本です。現在、私たちが目にする現象からは消えていった「お産椅子」の出産やその背景について、歴史人類学の研究者である著者の調査結果にもとづき書かれています。また、現代の主なスタイルである「分娩台」の出産が始まった経緯も記されており、いまの出産を深く考察するうえでの視点を与えてくれます。
「人を産む」「人が生まれる」という本来は自然で普遍的な現象が、人がつくり出した「もの」によって多少なりとも変化していく不思議な様を紐解くうちに、まさに時空を超えた旅をしているような感覚を覚える本です。それは有意義な旅になると思います。