おすすめの一冊
2016.09.20
太陽の子
教員名:伊藤ひかる(退職)
カテゴリ:児童文学
主人公のふうちゃんが6年生になった頃、お父さんがこころの病気にかかってしまいます。お父さんの病気の原因は何なのか?ふうちゃんは、「沖縄と戦争」にその鍵があることに気づきはじめます。なぜ、お父さんのこころの中だけ戦争は続くのだろう?愛されてまっすぐ育ったふうちゃんは、辛い史実からも目をそらすことなく、真剣に受け止め、成長していきます。
こころの病気、戦争、沖縄、こころの優しさについて深く考えさせられる作品です。至るところに真のやさしさ、真の強さとは何か、人が生きるとは何かのヒントが埋め込まれています。長編の小説ですが、一気に読み終えることができると思います。
読んだことのない人には、ぜひ一度は読んでもらいたい作品であり、読んだことのある人にも、改めて読んでもらいたい作品です。