おすすめの一冊

2024.12.20
電池が切れるまで 子ども病院からのメッセージ

教員名:

「だから 私は命が疲れたと言うまで せいいっぱい生きよう」

小学4年生の女の子が書いた「命」の詩は、道徳の教科書で読んだことがある人も多いのではないでしょうか。

「電池が切れるまで」は、長野県立こども病院の院内学級に通う子ども達の詩集です。外泊に心が弾みうきうきしている姿、治療中も家族や院内学級の仲間を思いやる姿、小さいながらも「命」と向き合い病気を乗り越えようとしている姿。精一杯、病気と闘いながらも、院内学級では仲間と楽しく過ごす、そんな子ども達のありのままの姿が伝わってきます。

私はちょうど大学生の頃、この本に出会いました。闘病中の子ども達が紡ぐ素直な言葉が胸に響き、小児看護に興味をもったことを覚えています。看護師としての原点となった大切な一冊です。