おすすめの一冊

2023.12.20
車椅子に乗った人工呼吸器のセラピスト 押富俊恵の5177日

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この本は、作業療法士として働いていた押富俊恵さんの物語です。押富さんは、20代で重症筋無力症に罹患し、人工呼吸器の生活を余儀なくされました。しかし、人工呼吸器をつけていたら寝たきりになるのが”当たり前“”可愛そうな人“という価値観を払拭するべく、様々な社会的資源を活用して、人工呼吸器をつけたセラピストとして、講演活動を始めました。障害者が暮らしやすい街になるための提言を当事者の目線から発信するなど、大きな功績を残して2021年に39歳の若さで亡くなりました。彼女の生きた証を残すために、中日新聞社ルポライターの安藤明夫さんが著書にまとめました。
押富さんが住んでいた街は、愛知県尾張旭市で私の自宅がある場所です。ジブリパークがある長久手市のお隣の小さな市ですが、シンボルマークは、ひまわりをモチーフにしたあさぴーです。この本に触れて、ひまわりのように、明るい光を照らす押富さんの生き方に勇気をもらいましょう。