おすすめの一冊

2021.09.21
ライオンのおやつ

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この本は、若年性がんに侵された33歳の主人公が、檸檬の木と葡萄畑が広がる瀬戸内のホスピスで毎日を精一杯生きる物語です。

病気になると、「あれもダメですよ」「これもダメですよ」と制限をかけがちです。確かにそれは、身体が改善するために必要なことです。でも少し考えてください。その身体で生きてきたのはわ・た・しです。病気になったら主導権が医師や看護師にうつってしまうのでしょうか・・違いますよね。主導権は、わ、た、しにあります。現代医療が進み、がんの生存率は長くなってきています。しかし、それと同時に苦悩や苦痛、社会からの疎外感など別の問題もあることを私たちはもっと真摯に学ぶべきではないでしょうか。

本の中で、主人公の女性は、ホスピス到着の日に夢のような出会いがあります。そしてちょっぴり素敵な恋の味も経験します。最期には、思いもかけない出会いが主人公に訪れます。

目が離せない1冊になっています。是非、手にとってみてください。