おすすめの一冊

2022.06.21
冷たい方程式

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本書は1954年にアメリカで公刊された7作の小編が収められた短編集(英語名:THE COLD EQUATIONS AND OTHER STORIES)であり、主題の「冷たい方程式(以後本作)」はその中の1作である。私は中学生の時に本作に出会い、大いに心を動かされたのを今でも覚えている。初めて読了した時に感じたことは、「規則が正しいのか?心ではないのか!」ということであった。30年以上の時を過ぎて、改めて本作を読み返してみたが、感想は変わらない。主人公と同じ行動を私は取れるだろうか?そしてそれは正しいことなのであろうか?約70年前に世に出た本作は、現在でも同じことを問いかけているかもしれない。